生駒の家では、版築(はんちく)という、土を突き固めて築く壁をつくります。
今では滅多に見られない工法となりましたが、昔はよく造られていたようで、法隆寺に行くと見ることができます。
土を突き固めた模様が地層のようです。
生駒の家ではリビングから見える壁として版築の壁をつくります。
まずは、試作です。
こんな仕上がりになります。
さあ本番。力を入れて、心を込めて叩きます。
クライアントご家族にもご参加いただきました。
リビングから見える壁をどうするか思い悩んでいた時に、「奈良の建物では、法隆寺と東大寺が好き」というクライアントご主人さまのお話を思い出し、版築の壁にしようと閃いたのでした。
これから、版築の壁の上に銅板の屋根が載って、床には瓦を敷いて、リビングからの景色となります。