淡路島の「野水瓦産業」に打ち合わせを兼ねて工場見学に行ってきました。
工場付近の地底から採掘された粘土が運ばれてきて、成型され、焼成される。その過程を目の当たりにしながら、それは、遥か飛鳥時代から、進化し受け継がれてきたと思うと、なんだか歴史を背負う責任のようなものを感じます。
今回は、鉄筋コンクリート造の住宅に、重厚感がありながら、しなやかさを表現したいと、飛鳥時代には無かったであろう、特殊な瓦の採用を検討しています。
打ち合わせでは、風雨に耐える納まり、最新の瓦の施工技術、美しい屋根勾配や「むくり」の寸法まで、瓦を知り尽くすプロから貴重なアドバイスをいただきました。
コンクリート造のしなやかな屋根を想い、日々図面で検討しています。
プレスされた瓦は、想像以上の弾力でした。
スキー場のリフトのようなもので、運ばれていきます。
2000枚の瓦をおよそ48時間かけて焼成されます。
一つ一つの工程に、寸法、色、対候性などなど、果てしないこだわりがありました。