投稿日: 1月 27, 20211月 27, 2021Worksページ更新 2021.01.27 「Cafe Origi -京町家リノベーション-」をWorksページに追加しました。 “Worksページ更新” の続きを読む
投稿日: 1月 1, 202111月 26, 2022閑待居 古民家を移築した母屋と離れがあり、北に山並みが広がる敷地に建つ、夫婦二人の為の終の棲家 昭和初期の古民家、樹齢を経た枝垂れ桜、数百年燻された煤竹、大正期のステンドグラス、異国の石像 歴史を重ねたものがそこにはあった 瓦、石、土壁、漆喰、無垢木 歴史を重ねた素材で、今の職人技術によってつくりあげた これからの住環境を見据えて 所在地 兵庫県 構造 鉄筋コンクリート造 敷地面積 2878.03㎡ 延床面積 213.42㎡ 竣工 2021年 施工 ATARI 撮影 松村芳治 近江の民家を移築した母屋の奥に建つ終の棲家 石畳みをのぼるにつれ、建物が見えてくる 枝垂桜を残した配置計画 母屋からのアプローチは丹波鉄平石の乱張 越屋根南面に開口を設け、リビングに光と風をもたらす屋根形状 陸屋根部には太陽光パネルを設置 玄関格子戸前には、本鞍馬石を据えた 枝垂桜を見るための開口 玄関土間は人造石研出仕上 階段の先には、枝垂桜と流水紋のステンドグラス 階段手摺は煤竹 階段ホール 稲荷山黄土和風磨き仕上と天然石ジンバブエブラックのニッチに石像を据えた 階段をあがると、勾配天井に山並みの景色が広がる 大正期のステンドグラス作家、小川三知のステンドグラスが障子のように、壁中から引き出される ステンドグラスを引き込むと、山の稜線が切り取られる北向きの開口 窓下には大小様々な収納と飾り棚を配した 天井格子からは南の光がもれ落ち、風が抜ける 左手扉は寝室へとつながる とこの間は、シャム柿、ウェンジ、稲荷山黄土糊土、とこ脇は革、真鍮、稲荷山黄土和風磨き、ウェンジ、ウォールナット、パープルハート、煤竹で構成 漆喰の押さえ、磨き、糊土で構成した壁面 建物内の温熱環境を一定に設計することで、階段ホール、リビングを一室空間としている 台所左手は主婦室、右手は洗面室へとつながる 台所、洗面所につながる主婦室 浴槽面に開口を回し、シラカシの緑を見る 寝室の壁は赤土の糊土、磨き、漆喰押えで構成 書斎は炭入り漆喰壁の落ち着いた空間 地袋鏡板はオバンコール スチール黒皮仕上で縁取る円窓 壁は黒木節糊土 落掛は煤竹