敷地は、住宅としては広大で、西には雄大な二上山の稜線がありました。
思い返すと、そこに圧倒されて、住まい手の日々の営みや心地よさが取り残されてはならないと、自分に言い聞かせる日々だったように思います。
内部に広がりと溜まりを生み、外部には多様性が生れるようにと、大小3つの方形屋根が敷地を斜めに横断するように配しました。
お引越しされて1年が経ち、自然(雨)のありがたさや、庭を駆け回るニワトリのことなど、この土地だからこその暮らしぶりをお便りいただき、私としては、一歩また前進させていただけたように思えるのです。
