投稿日: 10月 20, 201710月 20, 2017稲刈 2017.10.20 収穫の秋には悩ましく、しとしとと雨降りが続きます。 そんな中、貴重な曇り空の日に稲刈りを行いました。 “稲刈” の続きを読む
投稿日: 8月 8, 20178月 8, 2017家具納品 2017.08.08 昨日は、嵐の中の家具納品となりましたが、畳の部屋に重心の低い家具を置くことで、ぐっと落ち着いた部屋になり、ほっと胸をなで下ろしました。 “家具納品” の続きを読む
投稿日: 7月 22, 20175月 14, 2022ある画家のアトリエ 一人の画家が、キャンバスの向こうに、そして自分に向き合い、一つの絵画を生み出し、鑑賞する場所。 そこは、住宅に求める居心地の良さとはまた違う、静けさや、緊張感を纏った場所。 そこに、劇的な何かは必要ない。ここでしか生み出されない、特別な光や気配が存在する。 このアトリエは、そんな場所であるべきだと思った。 確かに変化する日常の中に何かを捉え、表現する画家は、その変わるけれども変わらない、 雲の動き、水音、緑の濃淡、一日の陽の移ろいを感じながら、 またキャンバスに向き合う。 所在地 大阪府泉南郡 構造 木造 敷地面積 200.23㎡ 延床面積 78.83㎡ 竣工 2017年 施工 安部工務店 撮影 小川重雄 南に正対した2階建てのアトリエとギャラリーでもある玄関、「くの字」に折れ曲がる畳の間の配置 アプローチからの外観。緑や自分の家を見ながら歩く、一歩一歩が、いろいろなものを払い落とし、素の自分に戻る時間になります。 画一的な街並みに緑のスポットとなっています。 格子戸越しに、画家の作品が飾られた壁その先に、坪庭が見えてきます。 深い軒に覆われた玄関ポーチ。 アプローチから畳の間のスリットの光と緑に足が止まります。 大谷石を敷き詰めたギャラリー兼玄関。正面に坪庭があり、右手は畳の間前室。障子で前室を囲いながら足元先に障子の光を感じます。 畳の間前室の床を畳とすることで、和室への気持ちを誘います。 凛とした中に、柔らかな雰囲気のギャラリー兼玄関。アトリエとの間の壁内には太鼓障子が引き込まれています。 人が手に触れるところは特に留意してデザインします。 アトリエ南面。正面開口にはガラス戸、網戸、太鼓障子が壁内に引き込まれています。緑を身近に感じられる空間です。 太鼓障子を閉じると、落ち着いた空間になります。 壁から持ち出された軽やかな木製階段。階段一段目の手摺は、ふっと手にしたくなるような形状を考えました。 階段廻りのディテール ソファーに座って、しっとりとした北庭とギャラリーの絵画を眺められます。 北庭に面した開口は川上流からの風と朝日を取り込みます。 階段踊り場からは、ハイサイドライトの格子越しに、庭のシンボルツリーの緑や、庭の草花等、また違った景色を楽しむことができます。 八角柱に太鼓障子を落とし込み、畳の間前室を囲います。 床柱を使わず、スリットを設けたモダンな設えの床の間 庭の景色を切り取る、高さ1300mmの開口。幹しか見えない高木は、その先を想像することになります。 床の間廻りのディテール 鴨居に仕込まれた照明が天井を照らしアトリエ全体に光が拡散されます。 2階ロフトは別名川見の間。床に座って丁度いい高さの開口です。 それぞれの開口がリズムを生む外観 室内を照らし外に漏れる灯りが、帰宅する家人を迎え入れる姿を思い描きながら設計しています。 雑誌 モダンリビング の掲載頁
投稿日: 7月 22, 20179月 3, 2021御所南ともこ歯科-京町家リノベーション- 京町家をリノベーションした歯科医院。 時代を経て積み重ねられた歴史を継承すること、現代に求められる機能と構造を今の技術でつくりあげることを意識した。 通り庇を再構築した軒下空間。坪庭、奥庭を活かした奥へ導く平面。天井で覆われていた小屋組を現した縦への断面。 夕刻灯されたあかりに、通りに小屋組みが現れる。 懐かしくも新しい街の風景になればと思う。 所在地 京都市中京区 構造 木造 敷地面積 102.30㎡ 延床面積 138.04㎡ 竣工 2020年 施工 かわな工業 撮影 松村芳治
投稿日: 7月 21, 20171月 27, 2021Cafe Origi-京町家リノベーション- 通り庇、坪庭、奥庭という京町家の構成、欄間、建具、床柱というディテール、素材の表情、生活の痕跡に敬意を払い、新たな機能を寄り添わせた。 通りに面した塀に唯一穿った開口が、新たな息吹を感じさせ、内へと人をいざなう。 所在地 京都市上京区 構造 木造 竣工 2020年 施工 かわな工業 撮影 松村芳治
投稿日: 7月 21, 20179月 7, 2020願正会鶴見学園 保育園 大阪市鶴見区にある寺院、願正寺。 その境内にある昭和20年より続く保育園の建替。 仏教精神に基づいた保育を実践する保育園、本堂、庫裏、鐘楼といった仏教建築の中にある保育園として、ふさわしい立姿を意識した。 日本建築らしいシンプルで大きな屋根が建物を覆い、半屋外となる深い軒下空間が、子供たちのいきいきとした活動を生み、寺院と保育園の緩衝ともなる。 園児達が、園舎を寺院の一部のように感じ、仏様を身近に園生活を送り、成長してくれることを願っている。 所在地 大阪市鶴見区 構造 鉄骨造 敷地面積 499.56㎡ 延床面積 492.43㎡ 竣工 2018年 施工 誠廣 撮影 松村芳治