堺市景観賞 受賞

2023.04.29

「連甍乃家」が第19回堺市景観賞 奨励賞を受賞しました

表彰式では、他の受賞作は規模のある建物ばかりで少々萎縮してしまいましたが、小さな住宅も景観形成に貢献していると評価していただきました

設計者の私が「そうです。私、そういうことを考えて設計しました」と思ってしまう審査講評をいただきましたので、紹介させてください。

連甍乃家は古くから集落の形成が見られる地区にある。周囲には神社や寺院、旧家が点在するが、建て替えられた新しい住宅も多い。瓦葺の切妻屋根と温かみのある左官の外壁は、すでに周囲に溶け込んでいるように感じられる。1階は建物を少し控え、植栽や駐車スペースを設け、外部にゆとりを与えている。正面に見える開口部は、迫り出した2階中央に設けられた正方形の格子窓のみだが、閉鎖的な印象はない。側面の高窓や美しい木製の軒裏への光の反射、前庭に見られる節度ある生活感によって、人の暮らしが感じられる。住宅は私的な空間だが、調和しつつ、周囲によき影響も与える景観要素としての可能性を感じる。 (橋寺知子委員)

私もこういう解説文を書けるようになりたい~

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