ある画家のアトリエ -静けさと緊張感を纏う創造の場-

一人の画家が、キャンバスの向こうに、そして自分に向き合い、一つの絵画を生み出し、鑑賞する場所。
そこは、住宅に求める居心地の良さとはまた違う、静けさや、緊張感を纏った場所。
そこに、劇的な何かは必要ない。ここでしか生み出されない、特別な光や気配が存在する。
このアトリエは、そんな場所であるべきだと思った。
確かに変化する日常の中に何かを捉え、表現する画家は、その変わるけれども変わらない、
雲の動き、水音、緑の濃淡、一日の陽の移ろいを感じながら、
またキャンバスに向き合う。
所在地
大阪府泉南郡
構造
木造
敷地面積
200.23㎡
延床面積
78.83㎡
竣工
2017年
施工
安部工務店
撮影
小川重雄